
アフリカを代表する大型動物のサイ。気候変動によるアフリカ南部の気温の上昇と降雨パターンの変化によって住む場所が失われる可能性が指摘されている。
アフリカは過去100年の間に月間平均気温が2℃上昇したと言われ、気候変動の進捗によってさらに上昇するとことになる。
マサチューセッツ大学アマースト校の研究たちが、アフリカ南部にある5つの国立公園の変化を追いかけた。将来、気候変動が穏やかだった場合には、2055年に2.2℃、2085年に2.5℃、温室効果ガスの排出が止まらなかった場合は、2085年には4.6℃の上昇が見込まれたという。
この地域に生息するシロサイ、クロサイにとって、4.8℃の上昇は耐えられない。彼らが生存できる可能性はゼロに近づく。だが、公園管理者にはまだやれることがあると研究者は指摘する。
水の供給を増やし、樹木によって木陰をつくり、サイのストレスを見守り、サイが涼しい気候を求めて移動することを可能にする公園をつくる。
暑くなる気候からどうサイを守っていくか。
動物の世界でも温暖化への適応は待ったなしだ。
<参照ウェブ>
Rising temperatures from climate change could threaten rhinos in Africa, researchers say.
翻訳・文 / エコロジーオンライン編集部