· 

気候変動による気温上昇でアフリカのサイの絶滅が近づいている!?

こうして自然のなかで暮らすサイを見られるのはそう長くない!? Photo by Ryan Kilpatrick
こうして自然のなかで暮らすサイを見られるのはそう長くない!? Photo by Ryan Kilpatrick

アフリカを代表する大型動物のサイ。気候変動によるアフリカ南部の気温の上昇と降雨パターンの変化によって住む場所が失われる可能性が指摘されている。

 

アフリカは過去100年の間に月間平均気温が2℃上昇したと言われ、気候変動の進捗によってさらに上昇するとことになる。

 

マサチューセッツ大学アマースト校の研究たちが、アフリカ南部にある5つの国立公園の変化を追いかけた。将来、気候変動が穏やかだった場合には、2055年に2.2℃、2085年に2.5℃、温室効果ガスの排出が止まらなかった場合は、2085年には4.6℃の上昇が見込まれたという。

 

この地域に生息するシロサイ、クロサイにとって、4.8℃の上昇は耐えられない。彼らが生存できる可能性はゼロに近づく。だが、公園管理者にはまだやれることがあると研究者は指摘する。

 

水の供給を増やし、樹木によって木陰をつくり、サイのストレスを見守り、サイが涼しい気候を求めて移動することを可能にする公園をつくる。

 

暑くなる気候からどうサイを守っていくか。

動物の世界でも温暖化への適応は待ったなしだ。


<参照ウェブ>

Rising temperatures from climate change could threaten rhinos in Africa, researchers say.


翻訳・文 / エコロジーオンライン編集部

www.eco-online.org Blog Feed

11/23「カーボンニュートラルACTION」第2回目が放送&配信開始! (月, 24 11月 2025)
>> 続きを読む

コーヒー畑から学ぶ持続可能な農業のヒント:人と自然の変動に寄り添う新しい方法 (Sat, 22 Nov 2025)
>> 続きを読む

森と人間の共存を目指す「モデルフォレスト」は温暖化の救世主になるか!? (Sat, 22 Nov 2025)
>> 続きを読む

11/23 宇都宮大学、FM栃木、エコロジーオンライン共同企画「カーボンニュートラルアクション」第2回目オンエア! (Fri, 21 Nov 2025)
>> 続きを読む

世界のCO2排出はいまだ増加中!だが35カ国が示す「経済成長と脱炭素の両立」という希望 (Sat, 15 Nov 2025)
>> 続きを読む

ブラジルのCOP30で訴えられた「気候変動による避難」の声 (Sat, 15 Nov 2025)
>> 続きを読む

北極圏の「海の光」が告げる生態系の激変 (Sat, 08 Nov 2025)
>> 続きを読む

霧島酒造×スターバックスがSDGsで連携!「KIRISHIMA GREENSHIP icoia」で生まれるサステナブルな憩い (Sat, 01 Nov 2025)
>> 続きを読む

気候行動の方向性は正しいが、速度を上げる必要がある!国連気候変動枠組条約サイモン・スティール事務局長 (Sat, 01 Nov 2025)
>> 続きを読む

気候変動が奪う「土壌の多機能性」 地下の生態系は今? (Fri, 31 Oct 2025)
>> 続きを読む

«一つ前のページへ戻る