
世界に向けてアフリカのニュースを発信する「allAfrica」が、アフリカを中心とする途上国の貧しい人たちに地球温暖化が与える健康リスクについてまとめている。
地球温暖化は人間の生活環境や健康、動植物の生態系、水資源や海岸など、幅広い分野に大きな影響を与え始めている。
それによって生まれるリスクは公平にはなっていない。水やエネルギーなどの供給や、社会の成り立ち、政府の政策などによって大きな違いがある。気候変動はこれまでも、そしてこれからも、資源が乏しく、孤立し、厳しい自然環境に生きる人たちに大きな影響を与えるのだ。
私たちは極端な気候現象や飢饉、伝染病の流行などに目を奪われがちだが、貧しい人たちにとって最も困るのは経験したことのない夏の暑さだ。
たとえば、換気の機能がないような、貧しい掘っ立て小屋や長屋、都市のスラムなど、酷暑を原因とする脱水症、熱中症、喘息などによって、あっけなく人の命が奪われていく。政府の手が入らない開拓地の狭小な住居や、都市部の荒廃したアパートなどは最も危険だ。水が手に入るかどうかも大きなリスクとなる。
ワクチンがない地域において、マラリアのような伝染病の蔓延をコントロールするためには周辺環境をいかにマネージメントできるかが重要だ。しかし、地球温暖化によって平均気温が変化し、気温の振れ幅も変わってくる。降雨パターンが変化し、水の流れも変わる。温暖化によって、マラリア、デング熱、住血吸虫症などの伝染病の蔓延を生み出しやすい環境が生まれてしまうのだ。
また、雨が降らなくなり、家庭で水が使えなくなると、トイレなどが不衛生となり、赤痢のような水に関連する伝染病の温床となる。ターゲットとなるのはやはりクリーンな水にアクセスできない、荒廃して混み合った住居に住む人たちだ。
温暖化による異常気象の発生は多くの人の話題となる。だが、その裏で地域環境の微妙な変化によって、病気となり、命を失っていく、貧しく弱い人たちがいる。
私たちはその人たちの存在を常に念頭におき、温暖化への対策を練っていく必要があるのだ。
<参照リンク>
Africa: How Global Warming Is Adding to the Health Risks of Poor
People
翻訳・文 / エコロジーオンライン編集部
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