地球上の真水（淡水）が、予想よりもずっと速いスピードで消えていっていることが明らかになった。真水は、私たちが飲んだり、農作物を育てたり、そして動物たちが生きていくために欠かせないものだからだ。

これまで、真水の減少は、主に干ばつが原因だと考えられていた。しかし、この研究は、それだけでなく、地球温暖化が原因で、水が「見えない」形で失われていることがわかった。

具体的には、温暖化で気温が上がると、次のようなことが起きる。

蒸発が増える：地表や湖、川の水が、より多く蒸発して空気中に逃げていく。

植物が水を多く使う：気温が上がると、植物は生きるために、よりたくさんの水を必要とするようになる。

氷河や雪が溶ける：これまで真水を貯めておく役割をしていた氷河や雪が、急速に溶けて海に流れ込んでしまう。海の水は塩水なので、真水として使うことはできない。

この研究は、世界の様々な場所で、地下水がどんどん減っていることにも警鐘を鳴らしている。地下水は、私たちが井戸などで使う大切な水の源だが、一度なくなると、元に戻るのに長い時間がかかる。特に、農業が盛んな地域では、たくさんの地下水が使われており、その減り方がとても心配されている。

真水がなくなっていくことは、食料の生産や人々の健康、そして生態系全体に深刻な影響を与える。食べ物が育たなくなれば、食料不足が起きる。きれいな水がなくなれば、水不足で病気が広まるかもしれない。そして、水辺に暮らす生き物たちは、住む場所を失ってしまう。

この問題に対処するためには、ただ水を節約するだけでなく、根本的な原因である気候変動を食い止めることが何よりも大切だ。温室効果ガスを減らすこと、水を効率的に使うための新しい技術を開発すること、そして、水資源をみんなで公平に分け合う仕組みを作ることなどが求められている。

真水の減少は、私たちの生活と地球の未来に直接関わる問題だ。この研究の警告を真剣に受け止め、かけがえのない水資源を守るために、私たち一人ひとりができることを考えて行動する時がきている。

＜関連サイト＞

Freshwater is disappearing from the Earth at alarming rates: Study

翻訳・文 / エコロジーオンライン編集部（AIを使用）