地球上で最大の動物(ザトウクジラ)から 地球温暖化への「適応」や海ごみ問題を考える。

プレスリリース(2022/4/1)
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エコロジーオンラインによるクラウドファンディングは8月末で終了となりました。三宅島クジラプロジェクトはこれからも活動を継続して行きますので、引き続きご支援をよろしくお願いします。

三宅島の「クジラの見られるカフェ」から世界に発信!

沖山雄一(おきやまゆういち)※夜の虹を12回も観た登れるおじさん
沖山雄一(おきやまゆういち)※夜の虹を12回も観た登れるおじさん

 

呼びかけ人

“三宅島のクジラおじさん”
沖山雄一(おきやまゆういち)

※夜の虹を12回も観た登れるおじさん

 

 

 

1967年1月28日生
1983年 高校二年の時に三宅島噴火で家と店が溶岩に埋まる。
1990年 リクルートフロムエー入社
2000年 三宅島大噴火で4年半の全島避難生活
2005年 リクルートグループを退社
2006年 エコロジーオンラインの上岡さんと出会う
2008年 三宅島エコライドを開催(自転車200台で島を走る)
2011年6月 廃校の体育館を利用したクライミング施設完成
2012年 古いお店をカフェに改造して営業開始 コーヒーを54杯淹れた夜、人生初の「夜の虹」を庭で見る
2016年 三宅村議会議員に立候補
2021年12月に議員を辞職

ご支援者様一覧(順不同)

坪村 洋介 様

島 克幸 様

菊崎 浩二 様

芳賀 啓一 様

相馬 功 様

井口 信幸 様

山本 健太郎 様

櫻井 みよ子 様

大久保 裕美 様

平岡 淳一 様

大野 有己胡 様

平田 賀彦 様

澤木 久美子 様

深谷 真一 様

平賀 美紀子 様

石井 隆太 様

高橋 基道 様

笹井 章 様

関 麻美 様

沖野 正樹 様

森本 明夫 様

原田 樹里 様

瀧澤 博 様

杉田 聖 様

國清 健次 様

鈴木 啓紀 様

原田 拓 様

いとう としこ 様

飯塚 一夫 様

柳沢 徹 様

伊藤 勝廣 様

森 英文 様

宮田 和樹 様

Naruedee Rojroongrerk 様

中尾 欽哉 様

園田 慶子 様

 

支援計 636,826円(8月30日現在)

ご支援誠にありがとうございます。

そもそも、なんで島のカフェのおじさんがクジラに興味をもったか?

2013年にマッコウクジラが海岸に打ちあがった。

沖縄の美ら海水族館に勤める同級生に写真を送ると

「マッコウクジラのストランディングなんて、一生に一度あるかないかってくらい貴重なんだぞ!歯や骨を取りに行け!」って言われました。

骨とか歯が欲しくなりボーンハンターになりました。

一緒に回収に行った移住者の高橋基道さんは歯を手にした時に「これで夢が一つ叶った」と言いました。

更に追求したくなってボーンカーバーに!

2013年、マッコウクジラの骨を手に入れるとその骨でハワイアンが首にかけている釣り針の形の御守りを作りたいと思いました。

ボーンカービングの第一人者であるハンセン神谷さんに「クジラの骨があるんですけど要りますか?」とメッセージを送ると「工房においでよ!」と声を掛けてもらいました。

二人でハンセンさんを訪問しボーンカービングを教わりました。

すると「ハワイ島に行くともっといろいろ学べるよ」と教えて貰いました。

ルーツを知りたくてハワイ島に!

2014年、コーヒー農園とボーンカービングを勉強するためにハワイ島に行きました。ハワイイからいろいろな話を聞き「あなたは選ばれた人だからやりなさい!」と言われました。そして帰りに立ち寄った、アメリカ最南端の場所、サウスポイントで偶然、ザトウクジラに出逢ったんです!

※ハワイの原住民の事をハワイイと言います。

ハワイ島を感じられる「眺めのいい場所」

2014年にハワイ島に行ってからクジラへの思いは募るばかり。クジラやシャチがよく目撃されているこの場所に毎日通うようになりました。

すると目の前で奇跡が起こったんです!

2018年の11月、突然カフェの中からクジラのブローが見られるようになりました。

三宅島に50年近く住んでいて、初めての出来事でした。

そもそも、世界でクジラが見られるカフェってどれくらいあるのか?

レイチェル・カーソンセンス・オブ・ワンダーの世界でした。

わざわざ「眺めのいい場所」に毎日通わなくてもこの場所で良かったんです。

最近では、老人ホームの90代のお婆ちゃんが「生まれて初めてクジラを見たよ!」とうれしそう。

情報は出せば出すだけ集まってくる習性がある

インターネット検索ではもちろん、クジラに関係あるものはなんでも読みました。

知人にクジラの研究者もいて、噴気で髭クジラと歯クジラを判別できることや、毎年通過する陸からのデータを集めたほうが良いと教えて頂いたり

 

「慌てずに、鯨を楽しみながら、三宅島の素敵さを確認して下さい。ローカルの楽しい遊びが、一番面白がるモノなんですから。」

 

「商売を越えていく、人との出会いの提供じゃあないと、ホエールウオッチングもツマラナイ物語になってしまいます。創造して下さい。期待してます。」

 

なんてメッセージをくれる人生の先輩もいました。

昨シーズンは250本の動画を撮影してYouTubeにできるだけアップしました。

すると日本水中映像中村宏治さんから携帯に電話がかかってきたんです。

 

「もし繁殖や捕食している映像が撮れたらそれだけで論文が一本書けるよ!」

突然!目の前に現れた地球上で最大の生き物たち

子育てをするザトウクジラがなぜ三宅島で急にみられるようになったのか?

北海道大学ストランディングネットワーク代表の松石隆教授に聞くと、2つ理由が考えられる。

 

・温暖化の影響で冬でも20度を切らない海水温が子育てに適しているのではないか?

 

・ザトウクジラは捕鯨を規制している間に増えていて、ハワイや小笠原、沖縄などナワバリが飽和状態で北にナワバリを広げているのでは? 

 

という仮説でした。

どちらも最終的には「クジラに直接聞いてみないとわからないけどね(笑)」と言っていました。

実際のところ研究者も「クジラの事はほとんどわかっていない」というのが現状だそうです。

個体識別に尾びれの裏側(指紋のようなもの)の写真を集めたり、ストランディング(漂着)した死体を解剖したりして、地道に色々なことを探っています。

 

地球温暖化のために姿を現したザトウクジラは島にどんな影響を与えるのでしょう。

こうした生態系の変化への「適応」もエコロジーオンラインの活動の重要なテーマの一つです。

三宅島を中心にした調査、研究を盛り上げながら、火山噴火による被災に苦しむ三宅島の地方創生にもつなげていこうと思います。

最先端でクジラにやさしい調査方法とは?

これまでは船で追い回したり、ヘリコプターで空から追ったり、予算も膨大で手間のかかる調査方法でした。

頭のいいクジラたちは当然、すぐに潜って逃げてしまいます。

皆さんは米軍機の3割は無人で飛んでいるのをご存知ですか?

そこで、新しい調査方法としてドローンが登場します。

ここ数年、クジラ保護のための活動をしているNPO団体が、クジラのブロー(鼻水)採取用のドローン「SnotBot」を開発しました。

Snotは英語で鼻水という意味です。

上部にペトリ皿が取り付けられていて、潮吹きの度にペトリ皿に採取します。

この方法なら遠くからドローンを飛ばすだけ済むため、クジラを捕獲したり、怖がらせたりする必要がありません。

三宅島ならクジラの見える場所から飛ばせます。

 

・DNA解析をするとクジラの家族や兄弟まで判別できる。

・新しいウイルスが発見されたり生体系の謎が解ける。

 

三宅島から世界に!

私が高校生の頃、まだインターネットなんてない時代に、三宅島在住の海洋生物学者ジャック・モイヤーさんはクマノミが雌雄同体であることを発見し世界に発表しました。

そして、世界中から人が来ていました。

いろいろな仮説の実証は「技術と道具の進化+情熱」によって証明されてきました。

新宿高校OBでダイオウイカの映像をとらえた、国立科学博物館の窪寺恒己先生は「深海に潜る潜水艇」と「深海撮影できる4Kカメラ」が揃ってやっと実証できた。

これに40年もかかったと。

これまで2000体のクジラを解剖してきた、国立科学博物館の田島木綿子先生も新しい技術の研究に興味を示してくれるのではないかと思っています。

地球上でもっとも大きな生き物「クジラ」は生態系の中で重要な役割を果たしています。

クジラを知ることは、地球全体の環境を守ることに繋がるのです。

まだ国内ではどこも手を付けていないこの研究を、ぜひ三宅島でできないだろうか?と思っています。

必要な準備

■鼻水採取用のドローン確保(もしくは同じものをどこかで作る)

■ドローンパイロット(クジラの動きを読んで海で飛ばす技術がある人)

■一般財団法人 日本鯨類研究所、国立科学博物館、水産庁などの協力

■三宅島のホエールシーズン(11月~3月頃)

2022年

5月

30日

三宅島の青い海を前にごみゼロを考える。

2005年8月に撮影した旧坪田中学校校庭の写真
2005年8月に撮影した旧坪田中学校校庭の写真

2000年の噴火災害の後、三宅島の島民は4年半、全島避難で島を留守にしていました。

2005年2月に全島避難解除され、少しずつ島民が島に帰ると、使えなくなった家電ゴミが学校のグランドに集められていました。

 

現在の校舎とグランド↓2016年9月撮影
現在の校舎とグランド↓2016年9月撮影

冷蔵庫などは中身の入ったまま、衛生状態も最悪で悪臭も漂い、放置されたまま復興作業と同時に積みあがって処理できない数になっていきました。

 

前平野祐康村長(私が村会議員時代の支援者でもある)が環境大臣だった小池百合子さんに、「このごみを何とかしたい」と相談に伺ったところ、小池百合子さんは面会の部屋に到着すると、メディアと平野村長を前に即答で、4家電と使えなくなったクルマの廃車まで処理・受入れ予算を承諾したという。

 

EOL上岡理事長と
EOL上岡理事長と

その後、数年間をかけて処理をして、きれいになったグランドと校舎は帰島後の島民減少により、廃校となってしまいましたが、2011年の6月にクライミング施設が完成します。

計画当初から関わってもらっている飯山健治さんは、ワールドカップの壁建てやジュニアの監督もしていた方で、埼玉県加須市や千葉県印西市のワールドカップの壁も手がけていました。

2020東京オリンピックの追加種目に決定したスポーツクライミング、その会場として正式に手を挙げた三宅村の施設は公共施設としては国内最大級のクライミング施設として生まれ変わることになりました。

そして島民の多くが利用し、現在は観光客の利用もオープンになり会員数は約5000人(島民人口が約2300人なのに)という素晴らしい施設になった。

※小池都知事は実際に視察にいらして、ボルダリングにチャレンジしてもらいました。

 

ウミガメと一緒に泳げる海岸も数か所あるし、泳がなくても岬や灯台のある場所に行けば、簡単にウミガメと会う事が出来ます。

 

ハワイでは「ウミガメと出会うと幸せになれる」と言われているそうです。日本ではウミガメは竜宮城に連れて行ってくれる昔話がありますよね。

東京都の島でウミガメが産卵に訪れる海岸は大切にしたいと心から思っています。

三宅島は何度も噴火災害にあっても、必ず島民は島に帰る。

ウミガメたちが生まれた場所に戻っていくように、私達も生まれ育った場所に自然と帰っていくものなのかもしれません。

2018年から子育てをするザトウクジラが見られるようになったことも、きっと何か理由があるはず。

今年はそんな環境変化・適応について「普通のカフェのおじさん」がチャレンジしようと思っています。

生まれ育った場所で、たくさんの動物や生き物が身近に感られる場所に今も暮らし、地球の事に目を向けて考えられることは、幸せな事かもしれません。

 

文 / 沖山雄一

ただいまご支援していただける個人・団体を幅広く募集中です。お問い合わせはこちらからどうぞ!

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活動情報

2022年

5月

30日

三宅島の青い海を前にごみゼロを考える。

2005年8月に撮影した旧坪田中学校校庭の写真
2005年8月に撮影した旧坪田中学校校庭の写真

2000年の噴火災害の後、三宅島の島民は4年半、全島避難で島を留守にしていました。

2005年2月に全島避難解除され、少しずつ島民が島に帰ると、使えなくなった家電ゴミが学校のグランドに集められていました。

 

現在の校舎とグランド↓2016年9月撮影
現在の校舎とグランド↓2016年9月撮影
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2022年

5月

24日

【三宅島探訪記】地球の“今”を伝えるザトウクジラの歌を聴く③

4月21日、理事長他、エコロジーオンラインのスタッフが三宅島に訪問してきました。

今回が3回目のレポートです。(前回のレポートはこちら。)

三宅島レクリエーションセンター

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2022年

5月

24日

【三宅島クジラクラファン情報】リターンのナルゲンボトルが完成しました!

友永たろさんデザインのかわいいナルゲンボトル 1L 蓄光 が完成しました!

こちらは、ただ今実施中の三宅島クジラプロジェクトのリターンの品になります。

 

クラウドファンディングページはこちら

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2022年

5月

12日

【三宅島探訪記】地球の“今”を伝えるザトウクジラの歌を聴く②

4月21日、理事長他、エコロジーオンラインのスタッフが三宅島に訪問してきました。

今回が2回目のレポートです。(前回のレポートはこちら。)

新鼻新山

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2022年

4月

30日

クジラの鼻水大作戦!? 5・14横浜イベント実施

5月14日(土)、エコロジーオンラインでクラウドファンディング実践中の「三宅島クジラプロジェクト」が協働するイベントがブランチ横浜南部市場で開催されます。

公益財団法人かながわ海岸美化財団の代表理事松浦治美さんをゲストにお迎えする「海とクジラのトークショー」、ゴミ拾いと音楽活動の両輪で活躍するShiho Raimbowのライブに続き、海洋プラスチック問題を描いた「プラスチックと海」の上映を行います。

上映後は三宅島のクジラおじさんこと沖山雄一さんをリモートでつなぎ、「クジラの鼻水大作戦」を中心にトークセッションを行います。

詳しくは主催のマルシェパワー横浜(株)にお問い合わせください。

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2022年

4月

26日

【三宅島探訪記】地球の“今”を伝えるザトウクジラの歌を聴く①

4月21日、理事長他、エコロジーオンラインのスタッフが三宅島に訪問してきました。

これから数回に分けてレポートを連載していきます。

上陸

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2022年

4月

25日

【三宅島クジラクラファン情報】FMヨコハマに三宅島からリモート出演します!

三宅島のクジラおじさんです。

 

5月9日から12日までの4日間

FMヨコハマ Keep Green & Blue 23:20~23:30

DJ MITSUMI さんの番組にリモート出演します!

三宅島の見どころや、なんでクジラおじさんなのか、

クジラの骨のネックレスを彫るきっかけとなる不思議なお告げのハナシや

ドローンで鼻水を採取する最先端の日本の技術の事など

こんなこと本当に起こるんですか?っていう、ここまでの経過を追った話を

毎日小出しに10分間ずつお伝えします。

 

必聴ですよ!

 

文 / 沖山雄一

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2022年

4月

18日

【三宅島クジラクラファン情報】海獣学者 田島木綿子(たじまゆうこ)先生にお会いしました。

このプロジェクトの核心部となる重要な方、田島木綿子先生にお会いしました。

「なんでカフェの人がクジラなの?」から始まり、ドローンの話、クジラが歌うソングの話、骨格標本の話など、みっちり2時間弱!

そして「三宅島さんがこんな事始めるよ〜」と関係各所へ声掛けから、クジラに関する色々とアドバイスを頂ける方向でご了承頂きました!

お話中にも全国から「こんな個体が上がったよ!どうしますか?」メッセージがじゃんじゃん田島先生のスマホに来てました。

田島木綿子先生にご協力頂きながら、クラウドファンディングの皆さんと、ワクワクを実現したいと思います。今後とも応援よろしくお願い致します!

 

文 / 沖山雄一

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2022年

4月

11日

【三宅島クジラクラファン情報】リターンの発送が始まりました。

三宅島のザトウクジラクラウドファンディングが始まってから10日が過ぎました。

ジワジワと三宅島とクジラファンの方々かたのご支援が増えています。

皆さまありがとうございます!

すでにリターンの発送も始まり、お手元に届いた方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

今後も様々な連携を進めていく予定ですので、引き続きよろしくお願いします。

4月11日現在

ご支援者数:16名

ご支援金:¥216,000

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