いいことすると10馬力! 街を元気にするアトム通貨とは?

100馬力、50馬力、10馬力のアトム通貨
100馬力、50馬力、10馬力のアトム通貨

 東京・早稲田、高田馬場界隈。今、注目の北海道日本ハム・斎藤佑樹投手の母校・早稲田大学があり、大学と街が一体となった独特の雰囲気を醸し出しているエリアだ。2004年4月7日、この地でアトム通貨プロジェクトがスタートした。アトム通貨は故・手塚治虫さんの代表作『鉄腕アトム』をデザインしており、地域だけで使用できる独自の通貨で、主人公のアトムが2003年の4月7日に高田馬場で誕生したことにちなんで作られた。

 

 通貨は、10馬力、50馬力、100馬力の3種類があり、例えば、地域の商店街やNPO団体の主催する清掃活動への参加、書き損じのハガキやペットボトルキャップの回収活動など、人や地域、環境にいいことに協力することによって入手できる。獲得した通貨は、アトム通貨加盟店で、1馬力=1円でお金の代わりとして使用できたり、ご飯大盛りなど独自のサービスを受けることが可能だ。地域活性化などさまざまな効果や可能性が期待されていることもあり、札幌や仙台、徳島などの全国7都市で使えるまでに拡大している。ちなみにアトム通貨は毎年デザインが一新されるとのこと。現在のものは今月で終了してしまうそうだから、ほしい人はぜひ急いで「いいこと」を!

 

文:田中一整

 

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