エコロジーオンラインは昨年、医療法人聖生会と連携して「Music & Memory」のトライアル事業を実施しました。(オトトカラダ)
11月24日、3か月にわたった同プロジェクトに関する研究が沖縄県名護市にある名桜大学において開催された「日本質的心理学会 第15回大会 in 沖縄」のポスターセッションで発表されました。
この研究の中心を担ったのは、武蔵国分寺公園クリニックに勤務する福士元春医師。地域医療ジャーナルの活動でエコロジーオンラインとパーソナルソングの上映会を手がけてきた仲間です。
音楽が認知症の改善に有効であるというエヴィデンスはないにも関わらず、音楽によるケアは介護現場で様々に活用されてきました。本研究では、このプロジェクトに関わったスタッフへのインタビューを通し、音楽が介護現場で好意的に受け入れられている理由を考察しています。
日本質的心理学会のポスターセッションでの発表となりましたが、別会場では認知症と音楽療法に関するシンポジウムも開催され、音楽による認知症ケアに関わる他団体との交流も行われました。前日には沖縄の医療関係者との意見交換も実施。音楽による認知症ケアのサポートも始まっています。
エコロジーオンラインが名を連ねた研究も、こうして無事に発表を終えることができました。この研究をきっかけに音楽による認知症ケアの取り組みが全国に広がることを期待します。
初めての経験でしたが多くの学びをいただきました。ご協力いただいた皆さま、ありがとうございました。
*次回開催のイベントでは本研究に関する情報提供とともに最新活動情報もお伝えします。
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エコロジーオンライン理事長 上岡 裕