【マダガスカル緊急支援】マスクと石鹸の配布が始まりました!

5月10日にこのクラウドファンディングを開始し、10日間で38名の方々にご支援いただき、20日の時点で目標額の約38%を達成しています。ご協力いただいた資金の一部はすでに現地に送金を済ませ、COVID-19感染予防物資の調達に使わせていただきました。

皆様からの応援に、改めてお礼を申し上げます。

Misaotra tompoko(マダガスカル語で、「ありがとうございます」の意味

活動内容の報告

現地のニーズに合わせた活動内容の変更

現地の知人や寄付者の方々からいただいた助言を踏まえ、地方都市住民の感染予防効果を高めるため、マスクと手洗い用せっけんの配布に加えて、学校、協会、市場など人々が集まる場所に蛇口付きポリ容器を設置することにしました。

また、特に多くの人が集まる場所では、手を洗うための人の列ができてしまうことを避けるため、複数台を設置することを計画しています。

 

ディアナ県アンバンジャの小学校でのマスク配布

5月21日、共同企画者のフェラナ氏が住むアンバンジャの小学校にて、感染予防に関する啓発活動とマスクの配布を行いました(*資金が到着次第、手洗い石鹸も配布予定)。

フェラナ氏によると、生徒たちも先生方も日本の皆さんからの支援にとても喜んでいたとのことです。

「Merci, les amis japonais (日本のお友達、ありがとう)」という言葉が届きました。

今週末には、教会で同様の活動を行う予定です。

アンバンジャ市ではこれまでに複数のJICA関連事業が行われているので、ご紹介します。いずれもマダガスカル産カカオのバリューチェーン構築に関するものです。バリューチェーンとは、原材料の調達、商品製造・加工、出荷配送、マーケティング、顧客への販売、アフターサービスまでの一連の事業活動を、個々の工程の集合体ではなく価値(Value)の連鎖(Chain)として捉える考え方です。


【有限会社テオブロマ】

カカオフードバリューチェーン構築事業準備調査(BOPビジネス連携促進)

【株式会社明治】

高品質カカオのバリューチェーン構築のための普及・実証・ビジネス化事業

他地域での活動計画

(1) アロチャマングル県

下部の「■感染拡大状況」に記載したとおり、アロチャマングル県の感染拡大予防は待ったなしの状況です。そこで、早ければ来週にもムララノクロム、アンドレバケリ、アンパシケリ、アンディラナトビの4つの地域で、啓発活動と物資の配布ができるよう、急ピッチで現地側と調整を進めています。

対象とする人や場所は、それぞれの地域に住む元同僚たちの現場観察にもとづいて、地域ごとに決めているところです。現場観察のポイントは、人が密集する場所に日常的に行かざるを得ない人たちやその場所を見つけることです。例えば、ムララノクロムでは人々が群がる市場や高校をリスクの高い場所と特定しました。

各地域の元同僚たちは、既に地域の行政機関等との調整を行い、いつ物資が届いても良いようにスタンバイしています。

(2) ソフィア県アンジャマンギーラナ

JICA「日本・仙台市とマダガスカル・チンバザザ動物園の草の根技術協力」の現地側パートナーであったマダガスカルアイアイファンド(MAF)との協力のもと、アンジャマンギーラナにて感染予防物資の配布を行います。詳細は追って報告します。

(3) イタシ県、ブングラバ県

国道1号線沿いに位置し、多くのJICAの青年海外協力隊の赴任地にもなっているイタシ県やブングラバ県でも、マスク等の感染予防物資を配布します。同地は、エコロジーオンラインと兄弟分の現地NGO Madagascar Miraiの別事業の対象地にもなっています。こちらも詳細は追って報告します。

感染拡大状況

(1) アロチャマングル県

アロチャマングル県の県庁所在地のアンバトンドラザカで最も大きな病院で、COVID-19の感染者が出たという情報が、同地在住の複数の友人から寄せられました。私も同地に住んでいた時に滞在中にお世話になった病院ですが、いつ行っても混雑していました。驚くことに、COVID-19の感染者が出たかもしれないというのに、病院の職員たちはほとんどマスク等の感染予防を行っていないそうです。いよいよ県庁所在地のアンバトンドラザカから、さらに田舎の町々に広がるリスクが浮き彫りになったといえそうです。近隣地で用水路のリハビリに携わっていらっしゃる日本人エンジニアの方々も、とうとう退避されることになりそうです。

また中央高地に位置するアロチャマングル県は、マダガスカル随一のコメどころ。ちょうど乾季に入った今の時期が収穫期です。現地の友人によると、首都アンタナナリボの都市封鎖の前か期間中かは定かではありませんが、収穫時の労働力として、多くの人がアンタナナリボからアロチャマングル県の水田各地に移動し今も滞在しているため、そうした人たちの滞在場所周辺のリスクが高いのではと、地域住民たちは認識しているようです。またこうした人たちは、収穫後にアンタナナリボに戻るため、彼らを介してアンタナナリボで感染の再拡大が起きないかも心配されているとのことです。

(2) 全国(公式発表)

5月20日の公式発表では、マダガスカルにおけるCOVID-19の累積感染者数は371人に急増し、238人が治療中、これまでに131人が回復、死者は2名。公式発表されている累積感染者数はそこまで多くないですが、実際にはもっと多くいるでしょうし、何より感染者数が急増していることには目を見張るものがあります。しかも、中央高地はこれから乾季本番を迎え気温が上がらないため、ウイルスのさらなる感染拡大が危惧されます。

引き続き、協力者を募集しておりますので、どうぞご協力をよろしくお願いいたします。

レポート / Ferana Raharinjatovo 文 / 白石拓也

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