
雪不足のために営業を終了するスキー場も出てきている。インターチェンジからも近くレジャー施設も豊富な那須にあるマウントジーンズもその一つだ。支配人によると「近年の少雪の影響」が大きいのだという。
気候変動と降雪の関係性を調べるのは思ったほど簡単ではない。それぞれの地域が置かれている緯度、高度、気象条件などによって大きく影響を受けるからだ。
その難しい調査にアメリカ ダートマス大学の博士課程に席を置く研究者チームが挑んだ。その結果が学術誌「ネイチャー」に発表されている。彼らが対象としたのが北半球にある169の河川の流域、1981年から2020年の変化について調べた。
極北の高緯度地方に降り積もる雪の8割は減少が少なく、アラスカ、カナダ、中央アジアなどの一部は気候変動の影響で雪が増えている。問題となるのは残る2割の影響。北半球の人口の中心を構成する都市たちにこの2割の地域からの水が供給されているからだ。
これらの地域での降雪量の減少の動きは加速していて、雪解け水に飲料水、農業用水、工業用水を頼る地域は突然、慢性的な水不足に陥る可能性をはらんでいる。降雪域の平均気温がマイナス8℃を上回ると地域全体の気温上昇がマイルドなものであったとしても崖から転がり落ちるように降雪の減少が起きる。
スキーなどのウインターリゾートを中心に経済を回している地域もこの2割の降雪に依存している。雪が降らないと成り立たない地域はかなり脆弱な状況にあると言える。
やるべきことは気候変動対策を前に進めることしかないのだが、冬の雪に依存する地域は生き残りのための戦略を早めに描いておく必要があるだろう。
<参照ニュース>
Climate change behind sharp drop in snowpack since 1980s, study shows
翻訳・文 / エコロジーオンライン編集部
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