世界初! シェトランド諸島で電力網とつながる潮流エネルギー

シェトランド諸島で実験中の潮力発電(ノバイノベーションのYoutube映像より)
シェトランド諸島で実験中の潮力発電(ノバイノベーションのYoutube映像より)

日本は自然エネルギーの宝庫だ!

そう言われる背景には日本が島国であることがあげられる。なにせ日本をとりかこむ海には波や潮や温度差などエネルギーが充満している。

日本では今、福島沖に浮体式の洋上風力の実験が行われ、その宝箱があけられようとしている。同じ島国としてスコットランドがチャレンジしているのが潮流エネルギーだ。

その舞台となるのがイギリス本島(グレートブリテン島)から200kmほど北にあるシェトランド諸島。北海と大西洋が出会う海峡ブルーミュールサウンドが実験の場だ。すでに2014年4月、30kwの発電機で潮流発電を開始。今回は100kwまで発電機を大きくし5基の設置を予定している。潮流発電が既存の電力網とつながるのは世界初。すでに2基の設置が終了したとのことだ。

23,000人が住むシェトランド諸島の電力網は本島とはつながっていない。島外からもたらされた火力燃料によってまかなわれてきた。今回、これらの潮流発電が提供する電力が0.5メガワット。温室効果ガスを生み出さない、地産地消の電力が生まれることになる。

潮流エネルギーは2050年まで1650億ドル(日本円にして約17兆円)のマーケットを生み出すと予想される。スコットランドは潮流発電の先進地として成長し、地球温暖化防止の取り組みも手がけながら、多くの雇用を生みだすことを目標としている。

ここ日本でも潮流発電を設置できる場はいくらでもある。潮の流れは化石燃料と違って請求書を送ってこない。日本の技術を総結集して自然エネルギーの宝庫を形にすべき時だ。

<参照リンク>
The Tide Is Turning for a New Source of Green Energy

抄訳・文 / ソーシャルエコロジー研究所

www.eco-online.org Blog Feed

世界が必要とする電力は大西洋を吹く風でまかなえる。 研究者が発表 (水, 11 10月 2017)
>> 続きを読む

里山バイオガスで世界をつなごう! 上岡理事長チェンマイを行く ~2~ (Tue, 30 May 2017)
>> 続きを読む

里山バイオガスで世界をつなごう! 上岡理事長チェンマイを行く ~1~ (Tue, 23 May 2017)
>> 続きを読む

グリーン経済のメッカに! 米アイオワ州最大の電力会社の再エネ100%チャレンジ! (Mon, 01 May 2017)
>> 続きを読む

脱炭素社会の実現に向けて、具体的なアプローチを提言 (Wed, 19 Apr 2017)
>> 続きを読む

シカゴ市が再生可能エネルギー100%を宣言! (Mon, 17 Apr 2017)
>> 続きを読む

<体験レポート>草刈りの苦労を軽減する営農型発電を地域活力に繋げたい! (Tue, 11 Apr 2017)
>> 続きを読む

【自然エネルギーで世界をつなごう!】森林破壊が進むマダガスカル 里山エネルギースクール開設へ! (Wed, 05 Apr 2017)
>> 続きを読む

【事務局体験レポート】 芝浦工業大学でバイオマス・ソーラーハイブリッド電源車を体験 (Tue, 07 Mar 2017)
>> 続きを読む

世界銀行によるクリーンエネルギー通信簿 トップはデンマーク、さて日本は? (Mon, 27 Feb 2017)
>> 続きを読む

«一つ前のページへ戻る