自然エネルギーは美しく進化する! ハチドリのような風車が誕生

風車のイメージを大きく変えるTYER WINDの風車
風車のイメージを大きく変えるTYER WINDの風車

エネルギーを奪い合って戦争をするのはコリゴリ。地球温暖化防止や脱原発のためにも、地域に自然エネルギーを導入し、地産地消でエネルギーをまかないたい。

総論としてそう考える人は多い。だが、各論となるとそう簡単にはいかない。自然エネルギーにも難点はある。太陽光発電なら景観を害したり、パネルの反射による光の害もある。風車にはバードストライクや低周波が問題だ。

だが、そうした問題だってボクらが英知を集めれば克服できるはずだ。

ここ数年、風力発電の世界ではキラッと光るイノベーションがたくさん生まれて来た。微風をエネルギーに変えられるもの、台風のような強風を得意とするもの、大地から突きささった棒にしか見えない風力発電機も誕生した。

そんななかでチュニジアのベンチャー企業TYER WINDが生み出した風車は、現時点で最もデザイン性に優れているものだと言えるだろう。

自然に存在する技術から新しい技術を生み出すことを「バイオミミクリー」というが、この風力発電機が参考にしたのはハチドリの飛び方だ。


 

この世にハチドリのように巧みに飛ぶ鳥は他にいない。その翼は1分間に50回~200回の往復運動を繰り返し、空中に静止したり、後ろに進むことも可能だ。そんなハチドリの羽ばたきを研究することで、全く新しい風力発電が誕生することになった。

この風車を活用することで現在の風力発電の機械的なイメージから解放され、バードストライクも問題にならなくなる。まだ開発段階のようだが、陸上、海上、オングリッド、オフグリット、小規模、大規模、いずれにも対応可能だという。

実際に設置されるのはまだ先かもしれない。だが、明るい未来は自分の手たちでつくりだせる。そう感じさせる取り組みだ。

<参照リンク>
TYER WIND

文 / ライツフォーグリーン

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