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海外ニュース · 24日 1月 2024
解決困難な海洋プラスチック汚染 未来の科学者はこの時代を「プラスチセン」と呼ぶ!
気候危機やバイオダイバーシティを考える際にまず思い浮かべるのは森林だろう。気候変動による森林火災が都市に迫ればテレビや新聞で大々的に報じられる。一方、世界の珊瑚礁が白化現象を起こしても大した話題にならない。メディアも含めて一般の人の海に対する意識はそんなものだろう。 地球環境問題における海の貢献を現実的に見てみるとまた違った思いになるはずだ。海は我々の暮らしから排出される温室効果ガスの1/3を取り込み、さらに温室効果ガスによって生み出された熱の9割を吸収している。海という存在がなければ平均気温の上昇はどうなっていたかわからない。 私たちの暮らしを無言で支えてきた海にも大きな変化が現れている。その一つが海の酸性化だ。もともとアルカリ性の水質が二酸化炭素を大量に取り込むことによって酸性に傾き、サンゴが石灰化できず、カキ・ホタテなどは新しい殻や貝をつくれなくなり、エビ・カニなどは殻が溶けはじめる。このまま進むと海の酸性化による我が国の漁業の被害はなんと5千億〜2兆円に及ぶと言われている。

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