【台風19号 被災者支援事業】エコロジーオンラインが気候被害者支援事業を始めました!

台風19号による秋山川の決壊で「気候被害」の深刻度を実体験

10月12日夜、エコロジーオンラインが活動する栃木県佐野市で台風19号による河川の氾濫が起きました。

テレビなどでも報道されている秋山川の氾濫箇所は事務所から目と鼻の先にあり、避難勧告なども出されておりましたが、幸いなことにエコロジーオンラインには被害はございませんでした。

お気づかいいただいた皆さま、本当にありがとうございます。

秋山川は理事長の上岡が子どもの頃にザリガニ釣りなどを楽しんだ小川。過去には何度も洪水を生んだ河川でしたが、最近は堤防の整備などで氾濫することは無くなっていました。

気候変動による台風の巨大化がこんな風な被害をもたらすことをより身近に感じさせる体験となりました。

「気候危機」が生み出す多極型被災の恐怖が明らかに

佐野市に起きた水害でエコロジーオンラインが経営に参画する農業生産法人のハウスがやられたり、スリランカ事業を一緒に手がけている樹李亜インターナショナルの事務所が浸水したり、様々な被災が明らかになり、現在は復旧に向けたお手伝いが多くなりました。

佐野市の環境政策課と一緒に動いている「COOL CHOICE 30 SANO」もイベントの多くが中止となり、来年からの実施を予定する事業も行政が災害復旧に手一杯で先に進みません。また、長野県飯山市の里山ウェルネス研究会も浸水被害に見舞われ、今後の事業が不透明となっております。

マダガスカルで自然エネルギーを活用した栄養改善事業を手がけようとしている最中で国連などとも連携することから、国内の災害支援までは手が回らないと思ってきました。しかし、台風19号による「多極型気候被害」の恐怖を経験し、この問題について積極的に関わる必要性を痛感いたしました。

 徐々に明らかになる「Climate Crisis(気候危機)」の実態を訴えながら、全国から支援物資を集めたり、被災した人たちに音楽などによる心のケアを施したりすることを本格的に始めようと思います。

そのため、私たちの活動の原資となる支援金も集めることにいたします。

ご理解、ご協力、何卒、よろしくお願いいたします。

エコロジーオンライン理事長 上岡 裕

*エコロジーオンラインが過去に行った被災地支援活動の様子はGreen Power Caravanのページをご覧ください。

災害救助のためのボランティアセンターが各地に整備されたため、エコロジーオンラインでは現在、気候変動の緩和と適応を伝えていく復興イベントを企画中です。イベントの情報が決まり次第、告知をさせていただきます。

気候被害対策活動支援金

<クレジットカードご利用の場合>

気候被害者支援事業寄付

エコロジーオンラインの気候被害者支援事業に活用させていただきます。

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普通 1195176 トクヒ)エコロジーオンライン

郵便振替口座
00140-6-190115 エコロジーオンライン

エコロジーオンライン付近の被災状況

台風19号 EOL事務局被災支援日誌

2019年

11月

12日

台風19号 EOL事務局被災支援日誌⑦

水没した地域に再生の火が灯り始めました!
水没した地域に再生の火が灯り始めました!

11/11

台風被害から1ヶ月。

佐野市が主催のイベントは年末年始までほぼ中止となり、当然のことながら市内が被災の支援活動一色になりました。

 

これまで支援先の個人や企業、市役所、就労支援センター、幼稚園、議員さんや学校関係者など、沢山の方たちとお話ししてきました。

皆さんと話したのは、今回の被災は誰も予想できない規模だったこと、また来年同じような災害が起こる可能性は大きいことから、今後の対策を深く広く様々な角度から考えていく必要があるということでした。

 

復旧に追われる自治体に変わって被災地の心のケアを手がけたい!
復旧に追われる自治体に変わって被災地の心のケアを手がけたい!

エコロジーオンラインでは、まず最初の課題に取り掛かることにしました。

今回被災した小学校のサポーターの方から、「この地区の子どもたちの心のケアをしてあげたい」というご相談をいただきました。

救助活動が一段落したら、次は心のケアです。通常ならワクワクする年末年始が、少しでも楽しく過ごせるように数カ所で小さなイベントを企画し始めました。

詳細はまた次回お知らせします。

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2019年

11月

06日

台風19号 EOL事務局被災支援日誌⑥

11/4

スリランカの友人の会社倉庫の手伝いに。

台風から3週間、全てが泥に埋もれていた倉庫が人の力でやっと倉庫らしく蘇ってきた。

今日は生き残った商品の在庫を数え、傷の浅かった商品の泥拭き作業。

 

 

棚など、木造の物は泥を綺麗に落として置いておくが、雨が降ると今度はカビが生えてくる…。秋晴れが続くといいな。

 

「これも拭いてあげてください」と渡されたのは象の飾り物。泥を取ったらとてもキレイ!

 

確か、象は障害物を除けて進んでいってくれる意味があると聞いた事がある。この先、良いことがたくさん起こりますように!

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2019年

11月

02日

台風19号 EOL事務局被災支援日誌⑤ ~気候変動と障がい者ケア~

11/1 「気候変動と障がい者ケア」
就労支援センター風の丘打ち合わせ

気候変動が進み、障がいを持った人の生存権が侵される事態になっています。

ひどくなる一方の気候変動を見すえ、地域の障がい者の暮らしを見つめなおす必要があるとの相談を受けて、地域の関係者の皆さんとの意見交換が始まりました。

 

 

・特に引きこもりで地域社会との絆が失われた家庭には特別な配慮が必要。

・障がいを持った人が早めに避難をするためには行政の指導が必要。障がい者の雇用する企業も障がい者の早めの避難を理解する体制をつくる必要がある。

・防災においては近所の絆が必要。たとえば福祉施設と近隣の避難可能なビルとは日々の連携が必要ではないだろうか。

・お祭りのように避難所で泊まる習慣を作るのがよい訓練になる。防災キャンプなどを各町内で企画するのはどうか。

・夏や冬は公民館を開放して子どもや高齢者がクールシェア、ウォームシェアするのが望ましい。

・12/8 20家族32人が被災した城北小学校で癒しイベント。風の丘のコーラスは歌で参加。

10月31日

エコロジーオンラインも参画する農業生産法人のビニールハウスが被害にあったため、就労支援センター風の丘の皆さんや市議の菅原さんとボランティアに行きました。

花卉の栽培に使っていた巨大なビニールハウス3棟の中に泥と稲藁や枝木が押し寄せた残骸を掻き出す事が当面の目標。小さい重機で社員の方が動いているので、我々の仕事は機械が入れないハウスの壁や下に詰まっている藁を手で取り去り、広い場所に出して大きな山にします。

「危険物やペットボトル、缶などは袋に分けた方がいいですよね」「土と藁はできれば一緒じゃない方がいいかな」とか、その度に皆んなで話し合うが結局正解は誰も知らない。街全体がこんな状態なのでしょう。当事者たちが考えてほどほどの処理をするしかない。

新聞やSNSの情報で、他県からも様々な形で応援部隊が来てくれている。本当に有り難い。

ありがとうございます。

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2019年

10月

27日

台風19号 EOL事務局被災支援日誌④

10月24日

就労支援センター風の丘の3人が何かお手伝いしたいということだったので、先日やった友人宅の泥詰めを一緒に作業した。

18歳、20歳の青年二人と年齢不詳の歌うまのスタッフ男性は、さすが若さと力があって泥の部分がだいぶ片付いた。

翌日、風の丘の施設長からメールをもらった。

「スタッフは疲れ切って帰ってきましたが(笑)青年二人は人の役に立つということを実感したようで、なんとなく誇らしげな感じで戻ってきました」

友人夫婦からも感謝され、ボランティアの青年たちにも私にもいい時間だった。これもひとつの三方よしだな。

「しかし、土嚢袋を手にする日が来るとは思わなかったね」というのは友人との会話。

まったくである。泥が重いのであまり詰められず、袋はすぐにいっぱいになる。袋のごみも増える。

 

はぁ。。。人間はチマチマ何やってんだろ。と、また自然との規模の違いを前に人間の無力さを思い知らされる。

10月23日

午後に少し時間ができたので友人の倉庫へ。

割れなかったビン商品を泥まみれの段ボールから取り出して拭き取りの作業。

「あの濁流の中、よく割れなかったねー」と語り掛ける。酒類だから尚更思いが強いのかもしれない(笑)

東京のレストランなど、スリランカ関係のお仲間さんたちが買い取ってくれるそうである。持つべきは本当の仲間ですね。

ちょっと泥が付いたスリランカの国旗が広げられていた。がんばれ!がんばろ!

10月21日

友人の家の畑と庭一面に残った泥を土嚢袋に詰める作業。昨日の天気でほどよく固まり、チョコレートムースのようになった塊をうまく袋に入れる。友人夫婦はまだ50代なので自力で少しずつ処理しているが、老夫婦だったら畑も庭も放置してしまうほどの被害だ。

数時間だったが、友人とバカな話で笑いながら作業すると割と効率がいいようだ。

ご主人も「女の人はしゃべりながら手を動かすから凄いよなぁ。男は話し出すと動きを止めてずっと話し込むから」

確かにそうかも!と友人と笑う。

通常、作業をしながら話すのは同じ会社などで一緒に働く人に限られるが、被災の作業は非日常。

被災者は毎日大変で、少しの手伝いでも感謝してくれるが、こちらもいろいろ教えてもらえて有難い。

 

また明日は雨。また泥が溶けるなぁ。

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2019年

10月

22日

【下野新聞】外国人経営者も直撃 寺久さん再建に汗

エコロジーオンラインが気候被害者支援事業でサポートしている樹李亜インターナショナルの記事が10月19日の下野新聞で紹介されました。

日本で働く外国人が増え、気候被害で被災する人たちも増えています。その一方、ボランティアに参加する外国人も出てきました。

気候被害は日本だけに起きる問題ではありません。世界の人たちとしっかりとつながり、被災に苦しむ人たちに手を差しのべられたらと思っています。

ご協力よろしくお願いいたします。

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2019年

10月

20日

台風19号 EOL事務局被災支援日誌③

10月20日(日)

全国から「支援したい!」というありがたい声をいただき、エコロジーオンラインの「台風19号 被災者支援事」の特設ページ立ち上げの準備が始まる。

また、地域の仲間たちが動いて、佐野市内の避難所への支援物資の運び込みや、避難している方たちのニーズの把握などを行ってもらう。

10月19日(土)

大橋町のチャンドラさんの所にスリランカ大使が激励にいらっしゃるからと呼ばれて理事長と一緒にご挨拶。スリランカ人で今回被害にあったのはチャンドラさんの所だけらしく、頑張ってくださいとお話しされていた。

その後、市役所で避難所の場所や人数、必要なもの等をお聞きしてきた。

来週から、通常の燃えるゴミは集荷するが資源ごみはしばらくの間集荷中止とのこと。致し方なし。

10月18日(金)

昼頃から大橋町の手伝い。と言っても倉庫から出てきた大量の廃棄商品などで細かな作業はできず、作業してくれている方たちへの食事提供のお手伝いが多かった。

当事者たちはアレもコレもで、てんてこ舞いなので、それだけでも役に立てたかな。

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2019年

10月

20日

台風19号 EOL事務局被災支援日誌②

10月17日(木)

大橋町のチャンドラ夫妻から、今日持っていくゴミを積んだトラックの運転手を見つけてもらえないかと相談が来る。急いで知人に声をかけて午後なら大丈夫と返事をもらい、すぐに連絡。

ゴミの受け入れが3時までというのもキツイが、間に合ったようで良かった。

10月16日(水)

就労支援センター風の丘の所長とエコロジーオンラインで、今後の自然災害への対策について意見交換。地質、防災、自然界の虫、精神障害、環境などの専門家を招いたミニ勉強会を企画する予定でいる。

午後は風の丘「ゴスペルミューズ」の練習。20日のイベントは中止になったが、皆さん心が落ち着かない様子との事だったので軽く歌うことにした。予定していた5曲を一通り歌って日常を少し取り戻せたかな。

10月15日(火)

大橋町アンダーパスの側にあったスリランカ人のチャンドラさんの事務所と倉庫も1,5mの床上浸水。スリランカのお酒やココナッツオイル、紅茶等の商品、スリランカへ発送するお客様の荷物等々、大量の荷物が泥水に浸っていました。

割れなかった酒瓶をきれいに洗ったりしましたが、とにかくゴミの量が多すぎて身動きが取れない。

ゴミの集積場所が遠く、少なくて市民から苦情が出る。佐野市も初めての事で右往左往しているのだろう。

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2019年

10月

20日

台風19号 EOL事務局被災支援日誌①

10月14日(月)

朝、秋山川の決壊で、本人と家族は無事だったものの敷地内にかなりの被害を受けてしまったという友人のSNSを目にして、急いで理事長と一緒に手伝いに行った。

床上浸水はギリギリ免れたものの車3台が浸水し、畑を含む広い庭には泥が一面に残り、流木や枝草が泥とともに庭の植木などにビッシリ絡みつき、取り去るのも一苦労だった。大量の水と泥の渦巻くこの場にいたらと思うとゾッとする。

全てが未体験のことなので、誰も指示できない。自分も災害協力は初めてだが、その場その場、あり物で自分の判断で、どうにか泥や枝草を少しづつ除去していく。

そのうち農機具を扱っている友人がお店のシャベルや軍手、一輪車を運んできてくれた。友人は有り難い。

実際の力にはなれなかったかもしれないが、不安でいっぱいになっている時には一緒にいる事も気持ちの上で必要な事だったかと思う。

10月13日(日)

台風一過の晴天。家の内外の片付けが終わり、一部の友人たちの無事を確認し安心していた。

秋山川の決壊場所に近い場所での惨状を見たが、その被害の地域があれほど広がっていたとは、この時は知らなかった。

10月12日(土)

台風19号の雨風が強まり、夕方から大量の雨。エコロジーオンラインの事務局は雨漏り程度で収まった。

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