海面上昇でツバルの人口の3分の1がオーストラリアの気候変動ビザを申請! - エコロジーオンライン

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海面上昇でツバルの人口の3分の1がオーストラリアの気候変動ビザを申請!

BBCニュースの報道によると、太平洋にある小さな島国であるツバルの人口の3分の1にあたる人々が、オーストラリアの新しい「気候変動ビザ」を申請していることが明らかになったという。

 

ツバルは、海抜が低い環礁の国で、海面上昇の影響を真っ先に受ける場所の一つ。地球温暖化が進むにつれて海面がじわじわと上がり、高潮の被害が増えたり、真水を確保する土地が減ったりしている。農作物が育ちにくくなったり、家が浸水したりと、人々の生活はすでに大きな困難に直面している。このままでは、島全体が海に沈んでしまう可能性すら指摘されており、多くの住民が故郷を離れざるを得ない状況に追い込まれている。

 

今回ツバルから申請が相次いでいるのは、オーストラリアが新たに導入した「気候変動を理由とした移住ビザ」。これは、気候変動によって居住が困難になった太平洋諸島の人々を対象にした特別なビザで、オーストラリアへの移住を認めるもの。ツバルの人口約1万1千人のうち、約3分の1という大人数がこのビザを申請した。

 

 

気候変動は、遠い未来の出来事ではなく、今、現実の形で人々の生活を奪っている。ツバルの人々は、自分たちが出した温室効果ガスが少ないにもかかわらず、先進国が出したガスによって引き起こされた地球温暖化の最も大きな被害を受けている。

 

このような「気候難民」とも呼べる人々の問題は、これから世界中で増えていく可能性がある。ツバルは氷山の一角に過ぎず、今後、海面上昇や異常気象の影響で、住む場所を失う人々はさらに増加すると予測されている。これは、国際社会全体が協力して取り組むべき、大きな人道的な課題となるだろう。

 

オーストラリアのビザ導入は一つの解決策となり得るが、根本的な解決にはならない。最も重要なのは、地球温暖化の原因となる温室効果ガスの排出を、世界全体で劇的に減らすことだ。

 

ツバルのような被害を受けやすい国、地域が安心して自分たちの故郷で暮らし続けられる未来を守るために、先進国に暮らす我々がリーダーシップをとり、政府や企業に変化を求めることが必要なのだ。

 

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翻訳・文 / エコロジーオンライン編集部(AIを使用)

 

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